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アイシングクッキー教室を開業する際に、レッスン料をどのくらいにするのかを考えなければいけません。
アイシングクッキー教室を仕事として長く続けるためには、赤字にならず利益を出しながら運営していけるレッスン料金を設定しなくてはいけません。
生徒にとってレッスン料は安いと嬉しいですが、経営がつづかなくなるほどに安く設定することはできません。ボランティアではなく、仕事・職業として誇りを持つためにもしっかりとした価格設定をおこないましょう。
今回は、アイシングクッキー教室をする際のレッスン料をいくらにするのかを考える試算の仕方を説明します。
目次
損益計算書によるレッスン料の試算
アイシングクッキー教室の収入は、当面はまずレッスン料です。
開業後の支出と照らし合わせて赤字にならないように何人の生徒で1人いくらのレッスン料をいただければ利益が出るかという試算が必要です。
そのために損益計算書を作成しましょう。
損益計算書とは、一定期間の経営状態を表にしたもので、売上から経費を差し引くことで利益が算出されるようになっています。
損益計算書の例(単位:千円)
売上高 | 10,000 |
売上原価(材料費) | 3,000 |
売上総利益 | 7,000 |
販売費および一般管理費 | 4,500 |
営業利益 | 2,500 |
営業外費用 | 50 |
経常利益 | 2,450 |
特別損益 | 50 |
税引前当期利益 | 1,600 |
租税公課 | 800 |
当期利益 | 1,600 |
売上高・売上原価・売上総利益・販売費および一般管理費とは本業(ここではアイシングクッキー教室)で稼いだ利益の計算、
営業利益・営業外費用・経常利益とは副業で稼いだ利益の計算、
特別損益・税引前当期利益とは臨時的に稼いだ利益の計算、当期利益が最終的に稼いだ利益をいいます。
固定費と変動経費
経費は固定費と変動費に分けられます。
固定費
固定費とは、売上に関係なく毎月一定額が支出される経費のこと。この比率が大きいと経営を圧迫します。
- 家賃
- 人件費
- 減価償却費:アイシングクッキー教室を開業するための家のリフォーム、新規に購入した設備や食器などの数年間使い続ける固定資産の取得費用を規定の耐久年数で分割した費用
- 広告宣伝費
- 交通費など
変動費
変動費とは、売上に比例して変動する経費のこと。
- 食材の仕入れ(原価)
- アルバイトやパートの人件費
- 水道光熱費
損益分岐売上高
変動比率とは、売上高に占める変動費の構成比をあらわす指標のことです。
変動費÷売上高×100=変動比率(%)
損益分岐売上高の計算方法です。
損益分岐売上高=固定費÷(1-変動比率)
損益分岐点からレッスン料を試算しよう
例1)変動率40%・固定費30万円
対売上の変動率が40%、家賃を含めた固定費が30万円かかるとすれば、
損益分岐売上高は 30万円÷(1-0.4)=50万円
50万円が損益分岐の数字となります。
これより売上が大きければ利益が出るが、最低でも毎月50万円の売上を確保しなければならない。
例えば、1ヶ月10,000円のレッスン料で50人以上の生徒を集めて利益が生じる計算となります。1ヶ月5,000円のレッスン料で100人以上の生徒を集めなければいけません。
例2)変動率40%・固定費15万円
自宅開業で家賃が生じない場合、固定費が15万円ですめば、
損益分岐売上高は 15万円÷(1-0.4)=25万円
25万円が損益分岐の数字となります。
1ヶ月10,000円だと25人、1ヶ月6000円(1回3000円×月2回)だと42人以上の生徒を集める必要がある。
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いかがでしたか。
今回は、「アイシングクッキー教室のレッスン料の試算の仕方」の紹介でした。アイシングクッキー教室を始める際にはぜひ参考にしてください。