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お菓子屋さんを開きたいと考えたら、まずは事業計画を立てることが重要です。
個人で開くお菓子屋さんでもしっかりとした事業計画を立てると、経営が長続きすることもできますし、迷ったり悩んだりするときの道しるべとなります。
事業内容とはあなたがお菓子屋さんをとおして実現したいことなのです。その実現したいことはお菓子屋さんを始める前にしっかりと明確にしておきましょう。
目次
コンセプトを作るための6W2H
お菓子屋さんを開業するにあたって、最初に決めておきたいことは「どういうお菓子屋さんにしたいのか」というコンセプトを作ることです。
例えば、「お母さんと小さな子ども向けに安心な材料で作ったおやつを手頃な価格で売る店を作りたい」という明確なコンセプトです。
こうしたターゲットやコンセプトを明確にするために、WHY(なぜ)・WHAT(なにを)・WHEN(いつ)・WHERE(どこで)・WHO(だれが)WHOM(だれに)・HOW(どのように)・HOW MUCH(いくらで)といった6W2Hの視点で考えてみましょう。
WHY(どうして)
WHYとはどうしてお菓子屋さんをやりたいのかという動機の部分です。
お菓子屋さんや焼き菓子屋さんを開業したいと考えているあなたは必ず動機を持っているはずです。
例えば、「菓子店で働いていた経験を生かしたい」「フランス菓子の文化を伝えたい」「人と交流をしたい」「自分の作ったお菓子を食べてほしい」「好きなことを仕事にしたい」などさまざまな動機をもっているのではないでしょうか。
その動機を明確にし、「お菓子屋さんをとおして何を伝えたいのか」をあらためて考えてみましょう。
あなたがお菓子屋さんを開業したいという動機を認識することによって、どんな雰囲気の店をもちたいのかというイメージが明確になってきます。
そして、その動機があなたのお菓子屋さんの経営理念にもつながっていきます。
WHAT(なにを)
WHATとはどんな商品をお客さまに販売するのかということです。
あなたの得意なお菓子はなにかを考え、その上で主力商品(お菓子)はなににするかを決めていきましょう。
また、お店の売りはなにか、ほかのお菓子屋さんと比べて勝っているところはどこかなどを考えます。
WHEN(いつ)
WHENは営業時間や営業日をいつにするかということです。
お菓子屋さんの営業時間については、ターゲットやコンセプトに合わせて決めていきましょう。
例えば、ビジネスマンがターゲットであれば、平日の昼間の早朝から夕方までに設定し、住宅街の主婦がターゲットであれば、平日と週末の昼間というように設定します。
週末はお菓子屋さんのニーズも高まりますので、営業するのが一般的です。
WHERE(どこで)
WHEREはどこの場所・立地でお菓子屋さん開業するのかということです。
お菓子屋さんのある場所は集客を左右する大切なポイントで、場所はあとで変えることは難しいため慎重に決めましょう。また、立地によってターゲットが変わってきますし、場合によってはコンセプトから変える必要が出てきます。
どういう人が住んでいて、どういう人が来る場所なのかを事前に調べましょう。
例えば、駅前や人気の商店街であれば、多くの人が集まります。また、分かりやすい場所にあるか、公共機関で来る人にとって来やすい場所か、車で来る人のための駐車場はあるかなどといった点も考えましょう。
WHO(だれが)
WHOはだれがお菓子屋さんを運営するのかということです。
はじめからお菓子作りと販売や経営で分かれていることもあります。その場合は、あとで不満やいざこざにならないように、はじめに明確に役割分担を決めておきましょう。
小規模な店であれば、あなた1人で運営していけるかもしれません。
しかし、お客さまが増えていくと、食材の調達や管理、お菓子の作成、包装や販売、事務管理などやるべきことが増えていきます。いずれアルバイトやパートなどのスタッフの存在も必要となってくるでしょう。
どのタイミングでスタッフを増やすべきなのかを考えておく必要があります。
WHOM(だれに)
WHOMとはだれにお菓子を売りたいのか、ターゲットはだれかということです。
お菓子屋さんのコンセプトを明確に決めると、おのずとターゲットも明確になってきます。
低カロリーのお菓子の場合にはダイエット中の人や体型を気にしている女性、流行のお菓子の詰め合わせの場合は手みやげにするビジネスマン向けにというようにターゲットを絞っていきます。
HOW(どのように)
HOWとはどのようなスタイルでお菓子を販売するかということです。
カフェ併設、イベントで販売、ショーケースに並べて対面式に販売、自分で選べるパン屋さんスタイルなどといった販売の仕方があります。
あなたがやりたいお菓子屋さんのイメージを膨らませて、実現可能なスタイルを決めましょう。
HOW MUCH(いくらで)
HOW MUCHとはいくらの価格帯にするかということ。
お菓子屋さんを長続きさせるためには、運営が続けられる料金設定にしなければならない。
まずは、近隣にあるお菓子屋さんの価格帯を参考にしてみましょう。また、お菓子屋さん以外でもスーパーやパン屋さん、雑貨屋さんなどがどのくらいの価格帯に設定しているのかを調べましょう。比較的高めの設定している場合は、高く設定してもかまいません。
まずは、周りの環境に合わせるようにするといいでしょう。
次に、食材にかかる原価や光熱費、事務費、減価償却費、自分の労働時間も金額に加えて無理のない料金を割り出します。
また、作る料理やお菓子の種類にもより、高級な食材を使用する場合には料金も高く設定します。
使う食材の原価率が30%くらいになるように設定するのが理想的です。
いかがでしたか。今回は、「お菓子屋さん開業のための事業計画の立てかた」の紹介でした。これで開業するために大切な事業計画の立てかたがすっきりすることができます。
ぜひ参考にしてみてください。