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アイシングクッキーが上手につくれるようになってきたら、ほかの人にも作ってあげたいって気持ちになります。そして、アイシングクッキーを販売して、仕事にできればと思うようになりますよね。
今回は、アイシングクッキーを販売するためは取らなければいけない2つの資格について説明します。
アイシングクッキーを販売しようと考えている方や今後アイシングクッキーを仕事にしたい方へ読んでほしい内容です。
目次
アイシングクッキーを販売するための資格
アイシングクッキーを販売する場合には、菓子製造業の営業許可と食品衛生責任者の資格が必要となります。
菓子製造業の営業許可とは?
菓子製造業の営業許可とは、ケーキや焼き菓子、パン、餅菓子や飴菓子、干菓子など通常菓子に当たる食品を製造する営業を始めるときに必要な許可です。
ご存知の通り、アイシングクッキーは菓子にあたりますので営業許可は必要となります。
食品衛生責任者の資格とは?
食品関係の営業を行うときは、営業施設ごとに食品衛生責任者を置くことが義務づけられています。
資格の取得方法
栄養士、調理師、製菓衛生師、食鳥処理衛生管理者、船舶料理士、ふぐ処理師などの資格を持っている者はこの資格を免除できます。これらの資格を持っていない者は、保健所で行っている食品衛生責任者養成講習会を受講すれば取得できます。
- 講習課目:衛生法規、公衆衛生学、食品衛生学
- 受講料:6,480円
保健所によってことなりますので、詳細は管轄の保健所へ確認してください。
菓子製造業の営業許可の取得
申請先
菓子製造業の営業許可は、アイシングクッキーを作成する施設(営業所)を管轄する保健所で申請をおこないます。
住んでいるところの住所ではなく、アイシングクッキーを作る施設のある住所を管轄する保健所です。
申請料
菓子製造業の営業許可を申請する際には申請料が必要となります。
東京都の場合:14,000円
わたしが申請した地域では約13,000円でした。保健所によって異なりますので、管轄の保健所へ問合せしてください。
罰則
菓子製造業の営業許可を取得せずに、菓子などを販売した場合は「2年以内の懲役、または200万円以下の罰金」が科せられます。
結構大きな罰則ですね。絶対に営業許可なく販売してはいけません。これで食中毒とか発生させたら、マジで地獄です。
学校のバザーやイベントなどへの出店、ほかのカフェに卸すといった場合にも菓子製造業の営業許可は必要です。
アイシングクッキーを顧客へ売る場合には必要な営業許可なのです。
ですので、金銭を受け取らず、贈る(プレゼント)というときには不要です。また、レッスンのみを行う場合には不要ですが、レッスン内でアイシングクッキーを販売する場合には必要となります。
菓子製造業の手続きの流れ
アイシングクッキーを販売するために、菓子製造業営業許可を取得するまでの手続きの流れです。
1)事前相談をする
まず、アイシングクッキーを作る営業場所(物件)を決めないといけません。
物件がどのような条件であれば、菓子製造の営業許可がおりるのかを確認する必要があります。施設の条件については管轄の保健所によって異なりますので、必ず確認しましょう。
保健所へ行き、販売する食品を伝え、そのためにはどのような施設が必要かを聞きましょう。アイシングクッキーだけを販売する場合は菓子製造業のみですが、ほかの食品を販売する場合には別の営業許可が必要となる場合があります。
2)営業許可の申請をおこなう
物件が決まり、設備を整えます。冷蔵庫やオーブンなどを設置したり、冷蔵庫の温度計やゴミ箱等を準備します。すべての設備の準備が終わったら、菓子製造業の営業許可の申請をします。
以下はわたしが申請したときに提出した書類です。調理師免許を持っているため、食品衛生責任者の資格を免除するために調理師免許を持参しています。
申請の際に必要な書類等(例)
- 菓子製造業の申請書
- 物件の施設を記載した図面:水道やトイレの場所などが分かる図面
- 申請料
- 申請者の本人確認書類:運転免許証、パスポート等
- 食品衛生責任者の資格証(もしくは、栄養士、調理師、製菓衛生師などの免許証)
※申請書類は保健所により異なります。
同時に食品衛生責任者養成講習会の申込みをするとよいでしょう。
書類を提出し、申請は完了となり、施設への検査日を決めます。
3)施設検査
保健所の職員が施設を訪問し、条件に合っているかを確認します。
条件に合っていれば、今後営業許可書受取りの話をしてくれます。その場で営業許可がおりるかどうかを伝えてくれました。
4)営業許可書の交付
後日、営業許可を受取ります。
わたしの場合は10日後に郵送で届きました。交付されるのに必要な日数は保健所によって異なりますが、余裕をもって申請するようにしましょう。
営業許可書が届く前までに食品衛生責任者の資格を取得しておきましょう。
5)営業開始
営業許可書が発行されたら、営業開始です。
ここでようやくアイシングクッキーを販売することができます。
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営業許可をとった感想
保健所なんてめったに行かないし、営業許可とか申請とか難しそうだ…って思ってたのですが、保健所の職員さんはとても親切でていねいに分かりやすく教えてくれました。
こちらが女性だからなのか、施設検査日には女性2組で来ていただけました。「アイシングクッキーってかわいいですね」って気軽な会話もたくさんありました。ドキドキしてびびってた割にはスムーズに好印象で終わりました。みなさんも怖がらずに進めていただけたらと思います。
いかがでしたか。
今回は、「アイシングクッキーを販売したい人が取るべき2つの資格」の紹介でした。これで、販売する際にはスムーズに準備が進められると思います。ぜひ参考にしてみてください。